教育研修プログラム

「動物実験」から「In vivo実験医学」へ!!

近年の生命科学の目覚ましい進歩は、動物実験にも大きな変革をもたらし、「In vivo実験医学」という新しい概念を創成しました。 このIn vivo実験医学という言葉は、実中研の創始者である野村達次博士によって、2007年に提唱されました。 その意味するところは、「遺伝子組換え技術を含む先端技術を駆使して、研究目的に即した高品質の疾患モデル動物を開発し、高度な動物実験技術により、 ヒト疾患の病態解明、治療法の開発を行う動物実験システム」と定義づけることができます。 これまでの「動物実験」という言葉を単に言い換えたものではなく、進化した実験動物と関連分野の最新技術を機能的に組み合せて医学・医療の発展を目指す新しい動物実験システムです。 このような考え方に基づき、以下の動物実験教育研修プログラムを立ち上げました。

動物実験教育研修プログラム(CIEMセミナー)

実中研では創設以来、長年にわたって培ってきた技術と知識に加えて、この「In vivo実験医学」という新しい概念を基盤にした動物実験教育研修プログラムをアカデミアおよび企業の方を対象に実施しています。 プログラムは、これから実験動物の取扱いを学ぼうとする初心者を対象としたCIEMセミナーⅠ(初心者研修コース)と、すでに実践経験を有する技術者がさらに上級の専門知識と高度な技術を学ぶCIEMセミナーⅡ(経験者研修コース)が設定されています。 研修期間は、毎月1回の講義を1年間にわたって総合的に学ぶコースのほかに、数日間で集中的に学ぶコースなどがあり、希望のコースを選択できます。 詳細はメール【edu@ciea.or.jp】でお問合せください。

  1. CIEMセミナーⅠ(初心者研修コース)
    Ⅰ- 1.基礎総合研修
    • 毎月1回(土曜日)4時間の講義(10回)とマウス取扱い実技講習(2回)を1年間で実施し、実験動物学と動物実験を総合的に学ぶコース(A)です。定員は30名です。なお、講義は対面とオンライン(Zoom)から選択できます。
    • 実技講習(2回)を受講しないオンライン(Zoom)による講義(10回)のみのコース(B)も設定しています。
    • 受講料
      • コースA: 55,000円(税込)/人(講義と実技)
      • コースB: 33,000円(税込)/人(講義のみ)
    基礎総合研修
    Ⅰ- 2.基礎短期研修
    • 実験動物学と動物実験の基礎全般を1日で集中的に学ぶコースです。 これから実験動物の飼育管理や動物実験に携わる技術者が必要な最低限の知識を学ぶことを目的としています。
    • カリキュラム内容は、必要に応じて希望の項目を選択することができます。
    • 開催は不定期で、受講者と相談して決定します。
    • 受講料:22,000円(税込)/日/人
    基礎短期研修
    Ⅰ- 3.基礎技術研修
    • これから実験動物の飼育管理に携わる技術者にとって必要な基礎技術を1日で学ぶコースです。
    • 開催は不定期で、受講者と相談して決定します。
    • 研修コース
      • 動物実験の基礎手技
    • 受講料:11,000円(税込)/日/人 + 材料費実費
    基礎技術研修
  2. CIEMセミナーⅡ(経験者研修コース)
    Ⅱ. 専門技術研修
    (*は定期開催)
    • 基本的な実験動物の取扱いや動物実験の経験を有する技術者を対象に、実中研が有する専門技術を1日〜数日間で修得するコースです。
    • 開催は不定期で、受講者と相談して決定します。
    • 研修コース
      1. マウスの飼育管理の基礎技術
      2. 無菌マウスの飼育管理(*)
      3. マウスの生殖工学技術(*)
      4. マウスの発生工学技術
      5. 遺伝モニタリング
      6. 微生物モニタリング
      7. コモンマーモセットの取り扱い技術
    • 受講料:11,000円(税込)/日/人 + 材料費実費
    専門技術研修

インターンシップ

実中研の活動を通して、実験動物と動物実験の必要性と重要性を正しく学んでいただくことを目的に、大学や専門学校などからのインターンシップを受入れています。

  • 時期は8~9月、受入期間は1週間(月〜金曜日・5日間)を基本としています。
  • 受入形態は「講義・見学型」です。
  • インターンシップに関わる諸経費は無料で、無報酬です。
  • 交通費、宿泊費、食費等は参加者の個人負担です。
  • 所属機関を通して、メールでお申込みください。
  • 日程等はあらためてご相談させていただきます。

※なお、この受け入れは卒業後の採用につながるものではありません。

PAGE TOP

Copyright © Central Institute for Experimental Medicine and Life Science