免疫研究室では、免疫不全マウスの開発を通してヒトの細胞・組織を生着させる「ヒト化マウス」を作製しています。なかでも実中研で開発した超免疫不全「NOGマウス」にヒト血液免疫系を再構築するための研究を行い、さらに新しい遺伝子改変技術を通して創薬・安全性試験などの研究開発現場でのin vivo実験を可能にするモデル動物を作出しています。
免疫研究室ヒト疾患モデル研究室では、アレルギー、感染症、自己免疫疾患などヒト疾患を再現する動物モデルを構築することを目的に、遺伝子改変技術を活用した新たなヒト化マウスを開発しています。国内外問わずアカデミアや製薬企業との橋渡し的共同研究を積極的に行い、ヒト化動物の創薬研究への応用を目指しています。
ヒト疾患モデル研究室ヒト臓器/組織モデル研究室では、肝炎ウイルスやマラリアなど感染症研究や新薬開発に活用できる動物実験モデルとして、肝臓を標的としたヒト化モデルの開発に注力しています。
肝臓ヒト化マウスの肝臓は8割以上がヒト肝細胞で構築されており、遺伝子やタンパク質の発現パターンだけでなく、薬物代謝の特性もヒトに類似することが明らかにされています。
マウスとヒトは、生理学的、解剖学的に異なる点が多く、特に知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知機能はマウスモデルで再現する事は困難です。そのためヒトと似た特徴を多く持つ霊長類の実験動物が重要な役割を果たします。私たちは、小型霊長類コモンマーモセットの発生工学、繁殖生理学研究を通じて患者さんに安心・安全な新薬、新規治療法を届けるシステムの構築を目指しています。
応用発生学研究室病気のメカニズム解明や新薬・新規治療法の評価のために、ヒトの病気を再現する疾患モデル動物が大きな役割を果たしています。コモンマーモセットは、マウスやラットなどのげっ歯類の実験動物とヒトとの間を埋める霊長類の実験動物として有用性が認められています。私たちは、このコモンマーモセットによるヒト疾患モデルの応用を目的として、病態モデル作出や獣医学的ケアについての研究開発を進めています。
疾患モデル研究室生殖工学研究室は、生命現象の始まりである卵子・精子・受精卵などの生殖細胞を、収集・保存・個体復元する方法を研究しています。これらの研究は、ゲノム編集や遺伝子改変動物の作製にも応用されます。
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