PDX(Patient-Derived Xenograft)は、患者由来のがん組織を免疫不全マウスに移植した組織片です。PDXは継代培養された「がん細胞株」と比較して、臨床腫瘍の多様性や抗がん剤に対する反応性を保持しています。 実中研では既に1970年代より、主にヌードマウスを用いてPDX の樹立を行っており、これまでに230株程度の独自のPDX(CIEA-PDX)を樹立し、抗がん剤スクリーニング等の創薬研究の場に提供してきています。 最近ではNOGマウスによって維持されており、より少量組織片でゼノグラフトモデルが作製できるようになりました。また、それぞれのPDXの遺伝子異常などの背景データも整えつつあります。
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